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10月14日 カフェMARE(福井県)-地獄から天国の一日

この日は海の奇麗な若狭湾沿いを歩いていた。景色に見とれてすっかりペースダウンしてしまい、今日の目的地までまだ何キロもあるのにもう4時を回ってしまった。お腹も空いてきたし、足は痛いし、辺りは暗くなってきたのに目的地はまだまだ遠く、急に気分はどん底。しかも道端のおばさんから、無邪気な顔で悪気なく「なんで日本にいい男がたくさんいるのに外人選ぶの~こんなことしてないで早く帰って仕事するか子供生みなさい!」と言われてしまった。心の中では“ほっとけクソばばぁ!”(ごめんなさい)と思いながらも「いいんです。幸せだから」と答えた。中には「旅人=仕事がないから旅してる」みたいなイメージを持っている人もいるのかなと悲しくなったが、そう思う人がいるのは仕方ないとも思う。だけど日本に一生懸命順応しようとしているミックに向かってそんな事いうなんて許せない!そんな事があったもんだから私の腹の中は煮えくり返っていたのだが、それを一瞬にして変えてくれたのが若狭湾沿いにあるカフェMAREのママ。カフェの中からスタッフの女の子達と飛び出して来て、「すご~い!写真撮らせてもらってもいい?」と元気な声。写真を撮る間にも竹馬の旅についてなんで?どうして?の質問攻め。子供達の為にやっているという言葉にママが反応した。この先どこまでいくつもりなのかと聞かれたので、先の温泉地まで行こうと思っていると答えたら、
「そんなとこ行かないでMAREでご飯食べて行きなさい。泊るところもあるからそこに泊って行きなさい。パパに聞いて見るけど大丈夫だと思うから!」
と言ってくれた。なんて嬉しい申し出!ママが天使に見えた。(ちなみにママは日本人離れしたパッチリ目がとても魅力的な美人さん。可愛らしい福井弁もプラスで私が男だったら絶対に惚れるな~なんて話している間に思った)
カフェは前一面が大きなガラス張りになっていて、パノラマに広がる日本海が一望出来る素晴らしい眺め。この時もたくさんのお客さんで賑わっていた。私達も席に座らせてもらってパスタを頂いていると、MAREのオーナー(パパ)が現れた。パパは、たとえどんなに無茶なことを言われてもその笑顔を見たら絶対に逆らえない!というようなとてもチャーミングな笑顔の持ち主だった。パパは、
「話は聞いたよ。子供達の為にやってるんだってね。今日はうちでゆっくりしていきなさい」と言ってくれた。
「これから道中大変なこともあるだろうから、うちのもんにも竹馬の二人を見かけたら協力するようにおふれを出しておく。」
と言って、電話を数本かけた。そしてほんの5分後、
「若い衆にも言っておいたからこれで九州までの道は安全だ。困ったことがあったらいつでも電話して来なさい。近かったら自分が行くし、そうでなくても誰かしらがかけつけるから。それとTV局と新聞社にも取材するように言っておいたから明日取材してもらいなさい」
私達はひたすら恐縮して「ありがとうございます!」とお礼を言った。そしてパパが最後に
「あ、心配しなくてもうちヤクザじゃないから」
にやりとあのチャーミングな笑顔を見せてくれた。私達はその言葉に大笑いした。たとえヤクザであっても私達は全く気にしなかっただろう、こんな魅力的な人達そうそう出会えない。強くて優しくて、子供達のことを何よりも大切に思っているMAREのパパとママ。こんな人達と出会えたことが本当に嬉しい。そしてパパのお母さんもこれまたエネルギッシュで面白くて素晴らしい人だった。私達のお昼ご飯にと美味しいコブにぎりを作ってくれ、更にこの先のルートに知り合いのお寺があるのでそこを訪ねるよう段取りをつけてくれた。行動力の塊のようなこの3人には本当にお世話になりっぱなし。この日の出会いがこの先私達の旅のモチベーションになることは間違いないだろう。MAREのパパ、ママ、お母さん、本当にありがとうございました!来年必ず会いに行きます^^

posted by Mick and Miki Tan @ 4:36,

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