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ゴールの後の祝勝会 イン 下関

佐多岬に到着した翌日、私達は下関に向かった。はじめは青春18切符で千葉まで帰ろうと思っていたのだけど、不思議なもので、一度辛い旅を終えてしまうと少しでも楽をしたいという気持ちがわいてくるようだ。旅中は、竹馬じゃなくて普通に歩くことが出来るだけでもありがたかったのに、終わったとたん、何日もかけて電車を乗り継いで千葉に帰るなんて面倒で出来ない!門司からフェリーで帰ろう!ということになった。人間は、目的をうしなうととたんに怠け者になるのだと分かった瞬間。(笑)
下関では、以前講演会を手配してくれた井上さんと、私の友達の住友さんらが迎えてくれた。私達のゴールを首を長くして待っていてくれた皆さんに会って、なんだか第二の故郷に帰ってきたようだ。住友さんは、私達のチャレンジを知ったことがきっかけで、オランウータンやボルネオ島で起きていることを自分でいろいろと調べてくれたようだ。ご自身で書いている新聞のコラムに私達のことを取り上げてくれたのだが、その記事を読むと私達よりもボルネオ島のことを勉強しているんじゃないかと思うほど詳しいことが書かれていた。もともと、私達よりもよっぽどエコでシンプルな生活を奥さんのめぐみさんとされている住友さんだったが、きっとボルネオ島のことは私達のチャレンジがなければ知りえなかったことなんだろうと思ったら、自分達がやってきたことが少しは意味があるものだったと実感することが出来て嬉しかった。
その日の夜は、以前講演会に来てくださった皆さんと、その後興味を持ってくださった皆さんが来てくれた。井上さんは相変わらずハードなスケジュールにもかかわらず疲れた顔など微塵も見せず、楽しい夜を演出してくれた。そこに来てくださった皆さんはいつも何かを自分達で計画している。たとえばフェアトレードマーケットや、環境に関する講演会、反原子力発電の映画の宣伝など、さまざまなことを自分達でやろうと頑張っている。こんな会が千葉にあったら絶対行くのになぁと思った。でもきっと自分が積極的に動いていなかっただけで、きっと千葉にもこういう人達がたくさんいるのだろう。帰ったら探してみよう、千葉の井上さん。(自分で計画すればいーじゃん!って思った?ですよね・・汗)
次の日は、井上さんがいろいろなところに案内してくれた。井上さん行き着けのハナハナカフェでコーヒーを飲んでいると、日本放送ラジオ局から電話がかかってきた。私達が佐多岬にゴールしたことを知って、テリー伊藤さんと林家泰平さんのラジオ番組に出てほしいという依頼だった。お二人のことはテレビでよく知っているけど、まさか自分達が直接話すことになるなんて思いもよらずちょっと緊張~!電話で話すテリー伊藤さんの声は(あたり前だけど)テレビと同じだった。
テリーさんはまずはじめに、「日本を竹馬で縦断ってどうするんですか!シャンプーとかリンスとか持って歩くんですか!?」と聞いてきた。
この質問初めて聞かれたけど、確かに旅をしたことがない人にとっては疑問だよなぁ。私もどうやったらなるべくこぎれいな旅人でいられるのか出発する前にたくさん考えたし。でも旅を始めてみて、日本に本当にたくさんの銭湯や温泉があることに驚いた。おかげで一番お風呂に入らなかった期間は、サロベツ原野(北海道の70キロほど何もない国立公園)の4日が最長で、あとは長くても2日くらいですんだ。日本は女の子でも気をつければ楽しく旅が出来る国だと思った。竹馬はお勧めしませんが。。
そしてテリーさんが、「どうやったら私達もオランウータンを助けられるんですか?」と聞いた。この質問に私はうまく答えることが出来なかった。なぜかというと、オランウータンが絶滅しそうなのはその住む森が無くなっていることが原因なのだが、森を伐採している原因がとても複雑で、どうしたらいいと一言では言い表せないからだ。(原因はブログの1年2竹馬三千キロのタブに書いてあります)
「そうですね、よりシンプルな生活を心がけたり、マイ箸を持つとか。。」てなことを私は答えたと思うのだが、この回答じゃなにも伝わらないよなぁと思った。それからあの時なんて答えたら良かったのだろう?と考えた結果がこの答え。
「もしオランウータンを救いたいなら、今ボルネオ島でどんなことが起きているかということをまずは知ってください。そして自分で出来ることを探してみてください。もしどこから始めたらいいのか分からない場合は、私達のチャレンジの森募金にご協力ください。あなたの気持ちは間違いなくボルネオ島に届くようにします」
私達もボルネオ島に対する問題をいったいどこから始めていいのか迷った結果、始めたのがこの「森を守るための募金を集める」というチャレンジ。でも方法は人それぞれ違うし出来ることも違う。だからその問題を自分で知るということが何よりも大事なんだと思う。
7時のフェリーに乗るので、井上さんとは4時ころにお別れすることに。忙しいのに1日私達のために時間を空けてくれて、本当にありがとうございました!3月のイベントでお会いできるのを楽しみにしています。^^
そしていよいよ千葉へ帰郷。フェリーで門司から浜松町まで約1日半船の上。その間パソコンも電話もつながらない。徳島について一旦休憩している間に知り合いからたくさんのメールが入ってきた。
「Yahooのトップニュースに出てるよ!」
「日本テレビで放映されてたよ!」
エー!そんなこと全然知らなかった!!調べようと思ったけどすでに時遅し。。ま、こんなもんだよね。
たった2人で北海道宗谷岬から始めた竹馬日本縦断。最後には少なくとも全国ニュースで流れたのだから上出来でしょ!6ヶ月毎日自分との戦いで、反省、自己嫌悪、葛藤の繰り返しだったけれど、最後には自分をほめてあげることが出来る結果が残せたことが嬉しい。
よく頑張った!実希。えへ。

posted by Mick and Miki Tan @ 20:50,

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