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自分が出来ること

竹馬の旅をしている途中ある新聞記者の方から、
「オランウータンよりも先に白熊を救ってほしいんですけどね」
と言われたことがある。

また、ある人にインドネシアの森が伐採されている現状を話すと、
「インドネシアの教育はまだ進んでいないから、悪いことしてるって分からないのよね」
と言われた。

この話を聞いて、皆さんはどう思いますか?
以前の私だったら、別にこの話に対してなんも感じなかったかもしれない。でも今は違う。

私が環境問題を真剣に考えだしたのは約6年前。何かのテレビで、フィリピンの小学生くらいの女の子がゴミ山の中からアルミ缶などを探しだして、それをお金に換えて病気の母と幼い妹を養っているという生活を写したドキュメンタリー番組だった。その子は毎日の食事もろくに食べれていなかったので、ゴミ山の中から飴玉の袋を見つけて大喜びしていたのに、袋は空で結局飴玉は食べれなかったシーンがあった。とてもがっかりしている女の子の姿がとても印象的だった。私にとっては飴は口が寂しいから食べるもので、お腹を満たすために食べるものではない。でも、この女の子はその飴さえもご馳走になる生活をしているのだ。以前からこういう問題があるのは知っていたはずなのに、その姿をリアルに見たことによってすごいショックを受けた。テレビの前で涙が止まらなかった。

その時のことがきっかけで未だに私が続けていることと言えば、食べ物を残さなくなったこと。飴玉さえもろくに食べれない子がこの世界にはたくさんいるのだから、せめて私が食べれるものは大切に食べようと思ったのだ。でも私に出来ることってそんなことだけで、私がものを残らず食べても何も変わらない。

誰かあのフィリピンの女の子を助けてくれないだろうか?政治が変われば世界も変わるのに。いつになったら世界がいい世界になるのだろう?こんなことを考えて悶々としていた6年間。でも、他人に頼って待っているだけじゃ何も変わらない。自分が動かなければ何も起こらない。だから去年の7月、せめて自分に出来ることからはじめてみたら何か変わるかもしれない、そう思って竹馬日本縦断の旅を始めた。考えてみたら、この第一歩を踏み出すまで、私は6年間も足踏みしていたんだなぁと思う。

「オランウータンよりも先に白熊を救ってほしいんですけどね」 

救ってほしい、じゃなく、自分が動かなければ何も変わらない。政治が変わるのを待っていたらオランウータンも白熊も絶滅してしまう。どんなに小さなことでも何か自ら始めてみることが、何よりも大事なことだと思う。しかも危機に瀕している動物に対して、救うことの優先順位なんてないと思う。個人個人がこの問題のために出来ることは何か、と思ったことから始めることしか私たちには出来ない。

「インドネシアの教育はまだ進んでいないから、悪いことしてるって分からないのよね」

インドネシアの森林伐採は、インドネシアの人だけの問題ではない。この原因の中には、日本で使う家具や合板を作るためだったり、くだものやヤシのみ油を日本に輸出する物の農園を作るためだったり、日本などで使われる金属を採るためだったり、日本に住んでいる私達にも深く関係する問題である。「買う」ことは投票と同じで、伐採して作った品を買うことは、伐採に関わった企業を応援、賛成しているのと同じことになる。だから消費者の私たちが「買う」ということにもっと着目すれば、消費者から政治を変えていくことは十分に出来ることだと思う。


私たちは189日間、オランウータンの森を救うために、竹馬で日本縦断しながら募金活動を行ってきました。そして集まった募金は約140万。この募金は、すべ てNOP法人BOS日本の「オランウータンの森保護再生プロジェクト」に使用されます。以下のプロジェクト詳細を読んで頂くと分かると思いますが、皆さんから頂 いた140万でボルネオ島の森、140坪を確保することが出来るのです。

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ここで、オランウータンの森保護再生プロジェクトの詳細を説明します。
インドネシア政府の方針で、2015年までに、保護したオランウータンを檻で訓練するのではなく、自然状態の森で保護することが決まりました。
(森から追い払われたオランウータンを保護する施設がボルネオ島にいくつかあるのですが、せっかくオランウータンを保護して訓練しても、彼らをリリースする森がないのが現状なのです)
このためにBOSとして106、000ヘクタール(3億2100万坪)の奥地の森林の利用権を確保して【100年】そこにリリースすることになりました。この森林を確保して利用する権利料と、リリースするための費用で、合計300万ドル(約3億円)必要です。

-約3億坪の森林を3億円で確保する-

ということは、1円あったら100年間、一坪の天然林を確保できるということになります。
そう考えると、1円の力ってすごいと思いませんか?インドネシア政府が保護しようとしているエリアは、森林伐採されてしまったエリアではなく、まだ天然林がのこっているエリアです。

この森を確保するために、私たちも引き続き募金活動などを行っていきたいと思っています。何かしたいけど何も出来ない、とTVの前で私のように涙を流した 経験がある方、もしこのプロジェクトに賛同して下さるのであれば、ご協力を是非お待ちしております。私たちと一緒にポンゴホゴしましょ!


より大きな地図で PT Restorasi Habitat Orangutan Indonesia を表示

posted by Mick and Miki Tan @ 22:59,

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